子供のフルコンタクト空手に思うこと

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子供のフルコンタクト空手に思うこと
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こんにちは、俊太です。

最近、子供のフルコンタクトで反則によって怪我をした子がいるという動画が話題になっています。

ちょっと思うところがあったのでこのHPの趣旨とは少し離れますが書いています。

この動画の問題点は以下の3つになっています。

  • 反則をして怪我をさせている
  • 怪我をした子を助けない
  • 子供のフルコンタクト空手

この記事では子供のフルコンタクト空手の問題点について主に考察してみました。

この大会のルールは?

この大会のルールに関しては詳細については判明していません。

判明しているのはヘッドギアがないことと頭部への蹴りが認められていることです。

ヘッドギアがないことが問題になっていますが、それ以外の問題としてヘッドギア以外の防具はどうなっているかと言うことです。

防具が一切なく大人のフルコンタクト空手の大会と同じルールだとするとこの大会はノックアウトありのルールと言うことになります。

他の試合の動画がないので詳細はわかりませんが、たぶん他の防具もないノックアウトありの大会だったんじゃないかなって思っています。

なぜ防具をつけないのか?

この動画はニュースになっていてコメント欄にはいろんな書き込みがされています。

その中の一つになぜ防具をつけないのかと言うことです。

防具をつけない意味がわからない。

そんなコメントもあったりします。

防具をつけないメリットってもちろんあります。

それは以下の2つです。

  • 動きやすい
  • 実戦に近くなる

動きやすい

防具をつけないメリットは防具をつけないことで動きやすくなります。防具をつけると当然重くなるしスムーズな動きをするのには邪魔になります。

実戦に近くなる

例えば防具をつけないで頭部に上段蹴りが完全に入った場合は脳震盪を起こして倒れます。

腹に蹴りが入ったらうずくまってそこで勝負が決まります。

防具をつけないない場合は防具によってダメージが軽減されて本来は決まっているような打撃が入っても試合は続行されます。

それに防具をつけることで痛くないので防御が緩くなりがちです。

防具がない方がより実際の戦いに近くなります。

なぜ多くの団体が防具をつけるのか?

子供の大会の場合は主要な空手団体は防具をつけるようにしています。

なぜ防具がない方が実戦に近いのに防具をつけるのか?

理由は以下の3つです。

  • 危険だから
  • 苦痛だから
  • 精神に与える影響

危険だから

まあ当然ですよね。頭部に蹴りが入って脳震盪を起こす。

どう考えても危険です。子供の場合は体ができていないので頭部に蹴りが入った場合は後遺症が出る可能性もあります。

ボディの攻撃でも同様です。あとあとどんな影響があるかわかりません。

苦痛だから

腹を思いっきり蹴られて倒れたり、頭部をけられて脳震盪を起こす。

想像したらわかると思いますが苦痛だと思います。

大人でも苦痛なので子供はより一層苦痛です。

野球やサッカーは8割とか9割の子が好きでやっています。

でも空手の場合は好きでやっている子の場合は半分くらいだと思います。

割合の根拠はないので割合はともかくやらされている子も多かったりします。

好きでやっているわけではないのに、そこまで苦痛を与えるのは問題があります。

それに空手が好きでやっていてもそこまで苦痛なことはしたくないという子のほうが圧倒的に多いです。

親が無理に参加させている場合も多いと思います。

根っから血の気が多い子で

「防具?いらねえよそんなもん。バチバチの殴り合い蹴りあいがしたい。俺はより実戦に近い戦いをしたいんだ。」

そんな子がいないとは言いませんが、割合としてはかなり少ないはずです。

どんなスポーツでも苦痛の部分と快楽の部分がありますが、苦痛の部分が大きすぎるのは問題があります。

精神に与える影響

ノックアウトありの試合形式は危険です。ルール通りに戦っても怪我をすることがあります。

でも勝つことを考えたら手加減はできません。

当然ルール内なら相手をケガさせても構わないと言うことになります。

実力に差があれば相手を一方的に殴ったり蹴ったりすることになります。

負ける子にとっては苦痛ですが、殴るだけの子に問題はあります。

当然罪悪感を持つ子もいます。

逆にそれが当たり前で罪悪感を持たないようになる子もいます。

フルコンタクト空手をやらせることで、子供の残虐性を引き出すことになります。

後ろを向いた相手を容赦なく蹴ることに驚いた人もいると思いますが、なぜ躊躇なく人の頭を思いっきり蹴れるのかと言うとルール内なら蹴って倒して傷つけてもいい試合をして来たことの影響ってあると思います。

主催者の言い訳

なぜヘッドギアがないのかを主催者が記者に聞かれた時の言い訳が以下の2つです。

  • ヘッドギアのない上級コース
  • 視界が悪くなってあぶない

ヘッドギアのない上級コース

ヘッドギアのない上級コースってことは下級とか中級のコースがあったのでしょうか?

10歳で上級コースってその基準は何だったんでしょうか?

僕だったらもうちょっと突っ込んで聞きますね。

視界が悪くなってあぶないから外した

まあ明らかに嘘ですよね。だったら他の団体もヘッドギアを外すはずです。

それにこの2つの言い訳って矛盾します。

ヘッドギアのない上級コースがあるってことはヘッドギアのあるコースもあるわけです。

ヘッドギアが視界が狭くて危ないなら下級のコースでヘッドギアをしているのっておかしいですよね。

思い付きで嘘をつくから矛盾が出るんだと思います。

礼儀とは?

礼儀を重んじる空手の大会でルール違反は許されない。

礼儀を教えないで勝つことだけを教えているのではないか?

この反則をした道場は全く礼儀を教えていなかったわけではないと思います。

礼儀のベクトルが違うんだと思います。

試合のルールより先生の意見に従う。そういう礼儀を教えてくれたのでしょう。

逆に礼儀を一切教えないでなんでも言い合えるようなアットホームなところだったらこんなことは起きなかったと思います。

礼儀正しいのと人間性は別

礼儀正しい子にしたいから子供に空手を習わせている人もいると思います。

間違ってはいません。間違ってはいませんが、少し誤解している人も多いと思います。

礼儀正しいのと人間性は別ってことです。

礼儀正しいのは良い事ですが、悪いことをしないわけではありません。

礼儀正しい悪人もいます。

礼儀正しいのはあくまでも表面上のことです。表面を見て良い子になった。と考えてはいけません。

それに礼儀と言うのはなんでもかんでも強い立場の人間の意見に従うという、一歩間違えると悪い方向に向かうこともあります。

子供に空手をやらせたら強くなれる?

空手をやらせたらみんなすぐにすごく強くなれる。

そんな風に誤解している人もいます。

例えばクラスで1番成績の悪い子を週1回塾に通わせました。

半年後にクラスで一番成績が良くなっているか?

と聞かれたらさすがにそれは無理だと思うでしょう。

でも空手だとやらせさえすればすごく強くなれると思う人がいたりします。

いじめられている子が空手を習って強くなる。

フィクションでよくあったりします。

ドラマや漫画だとそのほうがギャップがあって面白いですからね。

でも実際は空手をやって強くなるかどうかは以下のことで決まります。

  • 体格が大きい
  • 運動神経がいい
  • 気が強い
  • 空手が好き

この条件に当てはまるかどうかが重要です。

あとはどれくらいの稽古をどれくらいやったかで決まってきます。

子供に空手を習わせる時の注意点

子供が空手を習いたいと言っている。あるいは子供に空手を習わせたい。

そんな時は下調べが重要です。

以下のことを調べましょう

  • 流派を調べる
  • 教えている人の人間性
  • どんな稽古をしているのか?
  • 子供の気持ち

流派を調べる・・・流派を調べることである程度のことはわかります。

教えている人の人間性・・・できたら入る前に見学して指導者の人と話してみましょう。完全に見抜くことは難しいですが確実にアウトな人はやめましょう。

どんな稽古をしているのか?・・・自分の子供はそこの稽古に耐えられるでしょうか?空手をやらせたらみんなが強くなれるわけではありません。

稽古についていけないと劣等感を持ってしまいます。

子供の気持ち・・・子供が強烈に嫌がっているようなら無理強いは禁物です。空手って万人に好かれるものではありません。

無理強いしてもいいコトはありません。

最後に

子供のフルコンタクト空手でノックアウトありの大会は外国では禁止されているところもあるようです。

僕は日本でも禁止すべきだと思いますね。

空手の先生は子供が好きで子供に空手を教えているのではなく、空手が好きで子供に空手を教えています。

だから子供より空手を優先しがちです。

まともな人格の人だけだったらいいのですが、実際にはやばい人も多かったりします。

だから規制をしないとやりたい放題になって、結果不幸になる子が出てきてしまいます。

今後、規制されるのかこのまま騒動が集結してうやむやになるのか注目していきたいですね。

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