緘黙と仕事
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大人になった緘黙の人が一番困ることが仕事だと思います。実際にヤフー知恵袋によくこの手の質問があったりしますね。僕も必要最低限のことなら話せるけど、人と打ち解けられずに転職を繰り返していました。

緘黙の人に向いている仕事は何でしょうか?

実はこの答えに正解はありません。なぜかと言うと緘黙の人もそれぞれ条件が違うからです。もっと細かいことを考えないと正解は見つかりません。

緘黙の人が仕事を選ぶためには以下の5つを考えましょう。

  • 緘黙の程度
  • 仕事に何を求めているか?
  • 緘黙以外の問題
  • 採用されるか?
  • 採用された後に続けられるか?

緘黙の人が仕事を選ぶ時に考えること

緘黙の程度

緘黙と一言で言ってもそれぞれ状態が違います。自分はどの程度なのか考えてみましょう。

実際にはもっと細かく分かれるのかもしれませんが、大雑把に6つに分類してみました。

  • ほんとに何もできない。椅子から一歩も動けない
  • 動けるけど全く話せない。筆談はできる
  • 多少は話せるけど、イエスノーくらい
  • 多少は話せるけど大きな声が出ない。自分からは話しかけることが出来ない
  • 必要最低限のことは話せるけど、打ち解けることができない
  • コミュ障レベルでほぼ完治してる。

ほんとになにもできない。椅子から一歩も動けない・・・さすがにこのレベルだと会社で働くのは厳しです。ただし家でできる仕事なら可能です。

動けるけど全く話せない。筆談はできる・・・普通の会社は厳しいです。障害者雇用なら採用されるかも。あとは家でできる仕事なら可能です。

多少は話せるけど、イエスノーくらい・・・ほぼ普通の仕事は無理です。障害者雇用や親のコネなら働けると思います。あとは家でできる仕事なら可能です。

多少は話せるけど大きな声が出ない。自分からは話しかけることが出来ない・・・仕事に支障が出るので障害者雇用や親のコネなら働けると思います。一般の仕事でも働けるけど、うまくいかない可能性が高いです。

必要最低限のことは話せるけど、打ち解けることができない・・・基本面接さえクリアすればどんな会社でも採用されます(緘黙以外の理由で落とされることはあります)ただ人間関係は苦労することが予想されます。

コミュ障レベルでほぼ完治してる・・・人間関係で苦労することもありますが、我慢すればどんな仕事でも働けます。教育関係の仕事に就く人もいます。

緘黙以外の問題

仕事をする場合は、緘黙以外の問題もあります。例えば「トラック運転手ならあまり話さなくてもいい」と言っても車の運転が緘黙関係なく苦手だったらその仕事は向いていません。

緘黙関係なく得意な事、不得意な事を考えてみましょう。それ以外にもやりたい仕事や、やりたくない仕事もあると思います。

緘黙以外の自分の得意や不得意とやりたい仕事、やりたくない仕事も考えてみましょう。実際に書き出してみるとやりたい仕事が見えてきます。

仕事に何を求めているか?

仕事に何を求めているかでも選ぶ仕事は変わってきます。緘黙だからあまり話さなくてもいい仕事を勧められても、人とかわかる仕事がしたいという人もいます。

人それぞれ仕事に求める物は違ってきます。

仕事を選ぶ基準としては以下の物があります。

  • 人と関わる仕事がしたい
  • 人間関係で苦労したくない
  • 収入や条件
  • 自己成長
  • やりがい

人と関わる仕事がしたい・・・意外にこういう人も多かったりします。あえて接客業を選んだりするのももちろんありです。ただし緘黙の程度にもよりますが苦労することもあります。

人間関係で苦労したくない・・・人間関係で苦労したくない人は、人間関係が少ない仕事を選びましょう。

収入や条件・・・収入や条件も重要です。その仕事はどの程度の収入が得られるのでしょうか?この仕事なら緘黙の人でもできます。という仕事があっても生活できないレベルの収入では困ります。

ただし例えば主婦で夫の給料で生活できるけど、もう少し収入が欲しいという人なら少ない収入の仕事でもありです。

自己成長・・・単純作業だとスキルアップできません。スキルアップできない仕事は続けても収入が増えないことが多いです。できればスキルアップできる仕事がお勧めです。

やりがい・・・人の役に立つ仕事がしたい。自分の能力を発揮できる仕事がしたい。逆に大変でなくて、そこそこの給料をもらえればいいという人もいます。

あなたは仕事に何を求めているのでしょうか?求めている物は一つだけではないと思います。仕事に求めていることを書き出してみましょう。

採用されるかどうか?

やりたい仕事があっても採用されるかどうかも重要です。いくらやりたい仕事が決まっても、採用されなければ意味がありません。仕事と言うのは会社と働く人の双方が合意しなければ、雇用されることはありません。緘黙関係なしに勉強が苦手で嫌いな人が、「給料がいいから医者になりたい」と言っても無理なのと同じです。

緘黙で仕事ができないけど、この仕事がしたいと言っても採用されない可能性が高いです。採用される見込みがあるか考えてみましょう。

採用された後に続けられるか?

採用された後に続けられるかどうかも問題です。せっかく就職できてもすぐにやめてしまっては意味がありません。

その仕事の具体的内容や、人間関係などを考えて採用された後も続けられるか考えてみましょう。

具体的な会社名でリサーチをしよう

具体的に入社したい会社や働きたい職場が決まったら、入社前に実際のところはどうなのか?リサーチをしてみることをお勧めします。中小の企業だとリサーチしても情報は出てこないかもしれませんが、有名なところだと実際に働いている人の意見を調べることが出来ます。この仕事がしたいとあこがれていても、会社名で調べてみたら超体育会系ですごいブラック企業でパワハラ体質の会社だったなんてこともあります。

緘黙と面接

面接

アルバイトにしても就職するにしても必ずと言って良いほど面接があります。でも緘黙で面接が突破できない。そんな意見を聞いたことがあります。

緘黙の人はどうしたら面接を突破できるのか?いろいろ考察してみました。

採用されたらうまくいくのか?

まず採用されたらうまくいくのかどうか考えてみましょう。そもそも明らかに話せなくて「この会社に入ってもうまくいかないだろうな」と面接官に思われているようでしたら、いろいろなテクニックを駆使してその会社に採用されても意味がありません。

面接だけ受かっても働いてうまくいかなければ、結局辞めることになります。

ただ面接が不得意で会社に入れば、それなりにうまくやっていくことが出来る。少なくてもうまくやっていけるかもしれない。そう思えるかどうかが問題です。

ただ就職して仕事がしたいから面接を突破したい。でも今の自分がその会社に入ってもやっていけるとは思えない。その場合は面接を突破することよりも別の道を探しましょう。

面接で落ちる原因は?

面接で落ちる理由はいろいろあります。緘黙が理由な場合もあれば、まったく別の理由で面接に落ちている可能性もあります。まず緘黙が理由の場合を考えてみましょう。

緘黙が理由は以下のことが考えられます。

  • 返事がない
  • 返事の声が小さい
  • 態度がおどおどしている

この辺は事前に練習をすることしかありません。あるいは何度もいろんなところに面接に行って慣れるという考え方もあります。

緘黙以外が理由で面接に落ちることもあります。

緘黙以外の理由で落ちる理由は以下が考えられます。

  • 履歴書の経歴
  • 年齢
  • 服装がアウト
  • 字が下手
  • 条件が合わない

これは一般の人の面接でも同じです。履歴書の経歴と年齢は変えることが出来ませんが、それ以外は面接に関するサイトを見てどうすればいいか研究してみましょう。

面接で落ちる場合も全く採用基準から外れている場合もあれば、他の人のほうがいいから採用されなかったという場合もあります。だから採用されない場合でも数多くの面接を受ければ採用される場合もあります。場数を踏むためにも数多くの面接を受けてみるのも一つの手です。ただし断られるたびに凹むようならやめましょう。

面接のときに緘黙のことを伝えたほうがいいか?

障害者雇用とか親のコネとかは別として、基本的には伝えないほうがいいです。面接で話せるということは、必要最低限のことは話せるくらいなんだと思います。

緘黙のことを言わないで、採用された場合「あまり話さないけど仕事はきっちりやるからまあいい」くらいで問題ない可能性もあります。でも緘黙のことを伝えたら採用される可能性が低くなります。面接でネガティブなことを言うのは、自ら可能性を閉ざすことになります。

会社は慈善事業ではなく利潤を追求するためにあります。

配慮してもらえたら働ける。そう思うかもしれませんがなぜ配慮の必要な人間を雇うのでしょうか?配慮がいる人と配慮が要らない人なら配慮のいらない人を雇うのが普通です。これは緘黙に限ったことではなくて、仕事ができる人と仕事ができない人がいたら、他の条件が同じなら仕事ができる人間を雇います。

緘黙のことを伝えて採用されるってことは、その仕事はかなりの人手不足かあるいは条件が悪いかどちらかです。それに緘黙のことを伝えて採用されたら配慮してくれるとは限りません。従業員が2,3人の小さい会社ならともかく、そうでない場合は面接する人と一緒に働く人は別の可能性が高いです。

そうなると人手が足りないから面接官は緘黙でも採用する。でも職場の人は配慮してくれない。そういうことになることもあります。障害者雇用や親のコネとかあるいはごく小さい会社以外は、配慮を期待するのはやめたほうがいいでしょう。

ただしこれはあくまでも僕の考えです。緘黙のことを打ち明けて配慮してもらえるというなら、それでもちろんOKです。

どんな仕事があるか?

どんな職業があるか一部ですが取り上げていました。ただし自分のイメージなので実際は違うこともあります。

一般的な職業

車の運転(トラック運転手・バス運転手・タクシー運転手など)

タクシー運転手以外はあまり話さなくてもできます。ただし肉体的にきついことが多いです。

接客業(飲食店など)

あえて接客業をしてみるのもありです。決まったセリフなら話せるという人にはお勧めです。ただしバイトならいいのですが正社員はブラック企業が多いです。

公務員(市役所・郵便局など)

人間関係はそこまで大変ではありません。ただし運もあります。

料理人

職人的な能力が必要です。上下関係が厳しいです。かなりハードなのでそこは覚悟して入ったほうがいいでしょう。

教育関係(教師・保育士)

人間関係はかなり大変です。それに大変な割には給料が少ないです。ただし不況に強く安定しています。緘黙がほぼ治ったという人以外は無理です。

介護

慢性的な人手不足だから採用されやすいのがメリットです。人間関係はそれなりにあります。給料は少ないです。

工場

全く話さないわけではなくある程度の人間関係があります。怒鳴るおじさんときつい性格のおばさんが必ずいると考えてください。工場によっては音がうるさいので、大きな声で話さないといけません。正社員の場合は出世すると取引先の人との交渉などもあります。

非正規雇用の仕事なら多くあります。非正規雇用なら採用されやすいです。

世の中にはいろんな仕事があります。

本を読んでどんな仕事があるか調べてみましょう。

アルバイトや非正規雇用

仕事の分類ではありませんが、アルバイトや非正規雇用で働く方法もあります。残業が少なくて済むことと責任が少ないことが多いです。

割と採用されやすいですが首にもなりやすいです。収入は不安定になります。飲食などの接客業や工場などの仕事があります。

その他の職業

内職

内職ならほとんど人間関係は関係ありませんが単価が驚くほど安いです。内職では生活できません。

難易度が高い職業(芸能人・スポーツ選手・漫画家・芸術家)

緘黙関係なく難易度がかなり高いです。才能があってさらに努力して一部の人が成功できます。

あなたに人にはないすごい才能があったら目指してみるものありです。基本的には特別なりたい理由がないなら目指さないほうがいい職業です。

親のコネ

親のコネで採用してもらう方法もあります。緘黙でも配慮してもらえる可能性があります。ただしすぐに辞めた場合は親の顔を潰すことになります。

障害者雇用

障害者雇用で採用される方法もあります。ただし給料が低いことが多いです。ほとんど話せない場合は障害者雇用を利用するのもありです。

障害者雇用なら働ける場所は増える?

障害者雇用なら割と重い緘黙でも採用される可能性は高くなります。

ただし、軽度の緘黙の場合(必要最低限のことは話せるけど、打ち解けることができない)手帳をもらえるかどうか微妙です。

仮に手帳がもらえて障害者雇用を利用できる場合でも、雇用されやすくなっても職種は限られることになり希望する仕事には付けない可能性が高いです。

軽度の緘黙の人が障害者雇用を目指すのは、あまり現実的でないです。

自営業(親の仕事)

親が自営業をしている場合は、その仕事を手伝うのもありです。ただし親の跡を継ぐとなると親が働けなくなった時に、コミュニケーション能力が必要とされます。

ネットビジネス(せどり・アフィリエイトなど)

重い緘黙でも働くことができます。人間関係はほぼありません。ただし時間で給料をもらえるわけではありません。すべて自己責任です。最初はなかなか稼げないので大変です。

ただメリットも多いので個人的にはお勧めです。

ネットビジネスに関して詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

緘黙の人はネットビジネスで稼ごう

就職した後の注意点

注意

緘黙だから人間関係がうまくいかない。わかります。僕もそうでした。僕は会社で働くのを辞めるという選択をしましたが、会社員でうまくやっていく方法も考えてみました。

  • 人間関係よくやっていくように努力する
  • 仕事ができる人間になる

人間関係よくやっていくように努力する・・・緘黙だから人間関係がうまくいかない。でもできないなりに努力すれば多少ましになることもあります。

仕事ができる人間になる・・・会社って仕事ができるかどうかが重要です。余人をもって代えがたい。そんな能力があるのが理想ですが、そこまで行かなくても仕事のできる人間を目指しましょう。

そのためには緘黙でもできる仕事か得意な仕事を選ぶ。会社に入った後も努力して仕事ができる人間になることが重要です。

「あまり話さないけど仕事ができるからまあいいや」そう思われれば、そこまで人間関係は悪くならないこともあります。

メンタルを壊すのは絶対に避けて

HELP

会社で人間関係がうまくいかない。そんな時に間違った考え方があります。

緘黙のことを理解してほしい。

やめたほうがいいです。かなわないことを望むとかなわないので不幸になります。

メンタル壊すほどつらいなら、その会社は辞めたほうがいいです。

基本的に会社を短い期間に辞めるのはお勧めできません。ただしメンタルを壊すくらいならやめたほうがいいです。

一度メンタルを壊すと取り返しのつかないことになります。

仕事は変えてもいい

障害者雇用で働いているけど、だいぶ話せるようになった。そんなこともあると思います。

そんな時はやりたい仕事に挑戦してみるのもありです。ただし人間関係に苦労する可能性もありますので、そこはよく考えて決めましょう。緘黙の状態がよくなったら、職を変えることをお勧めします。

今どんな仕事に就くべきか?将来は何の仕事がしたいのか?両方考えるようにしましょう。

まとめ

まとめ

どうやって仕事を決めるかというと以下の5つを考えてください。

  • 緘黙の程度
  • 緘黙以外の問題
  • 仕事に何を求めているか?
  • 採用されるか?
  • 採用された後続けられるか?

やりたい仕事とできる仕事を考えてみましょう。どんな仕事があるか調べてみましょう。自分が働いているところを想像してみてください。ここなら働けるという仕事を選択しましょう。あとメンタルを壊すほどつらいなら、その会社は迷わずやめましょう。

今する仕事と将来したい仕事の両方を考えましょう。緘黙の状態がよくなったら仕事を変えることも考えましょう。頭の中で考えてもうまく考えはまとまりません。エクセルで自己分析するための文章を作ってみました。

ダウンロードして書き込んで、自分がやりたい仕事を決めるときの参考にしてください。