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こんにちは、元緘黙の俊太です。
最近ネットでこんな話を聞きました。
子供が緘黙でスクールカウンセラーに相談したら「小学生のうちは勉強さえできていれば何とかなります」
と言われたという話です。
これについて僕が思っていることを書きます。
「緘黙でも小学生のうちは勉強さえできれば何とかなる」はホント?

勉強は緘黙でも緘黙でなくても当然できた方がいいです。勉強ができることによって自信がついたり教師から好かれたり他の子から尊敬されたりします。
ただし勉強さえできれば緘黙でも問題ないかと言うとそんなことはないです。
勉強ができても緘黙で困ることがあったりします。
以下のことが考えられます
- 緘黙で困ったことがある
- 友達が出来づらい
- いじめ
- 小学生のうちに治るかどうかわからない
緘黙で困ったことがある
勉強ができても緘黙だと困ることは変わりません。どの程度の緘黙かにもよって違ってきますが、困ったことがあっても人に聞けなかったりいろいろ困ることがあります。
友達が出来づらい
緘黙だと友達が出来づらいです。勉強ができたら若干は友達も作りやすくなるかもしれませんがそれでも緘黙だとかなり不利になります。
いじめ
勉強ができてもいじめのリスクはあります。緘黙だと反撃ができないことが多いのでいじめられる可能性が他の子よりも高いです。
小学生のうちに治るかどうかわからない
仮に小学生の時は困らなくてもその先には困ることが出てきます。
小学生のうちに治ればいいのですが、確実に小学生のうちに治るとは限りません。
スクールカウンセラーに相談する意味

緘黙について相談できるところはスクールカウンセラー以外にもいろいろあります。
- 精神科、心療内科などの医療機関
- 教育相談センター
- 精神保健福祉センター
など
ただし相談できると言っているだけで相談したら解決できるとまでは言っていません。
あくまでも相談できるという話です。
みんながみんな緘黙に詳しくて素晴らしい回答をしてくれるわけではありません。
じゃあスクールカウンセラーとかに相談するのは意味がないのかと言うとそんなことはありません。
スクールカウンセラーに緘黙について聞いたらみんながみんな同じ答えをするわけではありません。
もっと別な回答をする人もいると思います。
今緘黙の本がいろいろ発売されています。
本を書いている人を超える緘黙の知識がある人ってそんなにいないと思います。
だから本に書いてある内容以上の答えは難しかったりします。
でも本の内容って読んでも完全には理解していない人もいますし、本って一般に向けた物なので個別の相談の場合はその子にあった回答ができる場合もあります。
だから相談するのは間違ってはいません。
相談の仕方を工夫する

それにスクールカウンセラーにどう聞いたかによってもよって違ってきます。
いきなり緘黙について聞いた場合はとりあえず何か答えないといけないから、とっさに考えた答えだったかもしれません。
質問内容を何日か前に聞いていたらもっといい回答ができたかもしれません。
あとはどう相談するかも重要です。
「家の子は緘黙で学校で話せません。どうしたらいいでしょうか?」
これだと「緘黙でも勉強ができるからなんとかなります。」みたいな答えになりがちです。
例えば緘黙で具体的に何か困ったことがあるならそのことを相談することによってまた違った答えが返ってくることもあります。
「緘黙で話せないことによって意地悪をする子がいます。どうしたらいいですか?」
「緘黙で話せないことでこんなことに困っています」
「緘黙で友達ができません。どうしたら友達ができるでしょうか?」
「緘黙を克服するためには何をすると良いでしょうか?」
など
問題は親が子供のことを把握できているかどうかですね。子供にしてみたら親に学校のことを知られたくないと言う子もいるのでその辺は難しいところです。
まとめ

緘黙についてスクールカウンセラーなどに相談するのは間違ってはいません。
ただしみんながみんな緘黙について詳しいわけではありません。
それに緘黙の本を超えた知識を持っている人は滅多にいないと思います。
まずは緘黙の本を買って読んで理解することをお勧めします。
緘黙の本に書いてあることは、以下のことになります。
緘黙でも困らないように配慮してもらう。
緘黙を治すためのスモールステップに取り組む。
ただし本の注意点としては学校の先生がすごく協力的という前提になっています。
実際には学校の先生は仕事なので負担にならない範囲内で協力してもらうようにしましょう。
相談するときは具体的にどんなことに困っているかを相談することでいい回答が返ってくることもあります。
あとこのブログでは本に書いてない緘黙の克服方法についても書いていこうと思います。