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緘黙は早期治療が大切でまず医者(専門家)に見せるのが正しい対処法という話があります。
僕はここ10年ほど緘黙のブログや掲示板を見てきましたが病院で診てもらったら緘黙が治った。
そういう話を見たことがありません。緘黙は早期治療が大切と言われますが他の人の体験談を見ると
- 子どもの頃 病院に連れていかれて箱庭療法をやらされたけど全く意味が分からなかった
- 病院に行っても「様子を見ましょう」と言われるだけだった
など病院に行って良かったと言う意見のほうが少ないです。
病院に行って「緘黙が治った」「緘黙が改善した」という話がほとんどないというのは、どうしてでしょうか?
Contents
なぜ緘黙は病院で治療できないのか?
緘黙は一般的な病気とは違って精神的なものなので、薬を飲めば治ると言うものではありません。
本人の気持ちと周りの態度などが重要だったりします。
医者が治すと言うよりこうするといいと言う方針を、医者が作って教師や周りがそれを実行する。それによって緘黙が改善すると言われています。
しかし
医者は教師の上司ではないので、教師に命令ができません。
なので一般的なこと「話さないことを責めたりしない」などは言えますが、それ以上のことは難しかったりします。
なぜ専門家の治療を勧める人が多いのか?
緘黙を治すために専門家(医者)の治療を受けてください。
本にも書いてありますし、実際に専門家(医者)を勧める人は多くいます。
でも意味がないとまでは言いませんが、言うほどの効果が見られないのが現実です。
専門家(医者)の治療を勧める人の気持ちってこんな感じだと思います。
緘黙を治す専門家がいる!!
「緘黙を治す専門家」なんだかよくわからないけど、なんかすごそうだ。
自分もそんな治療を受けたかった。だから緘黙の子を持つ親に「専門家の治療を受けてください」と言いうことが多かったりします。
ほとんどの人が自分が専門家に見てもらって治ったわけではありません。
医者って何なの?
医者っていうとなんかすごく感じます。
実際お医者さんって頭が良くなければなれないのは事実です。
なぜ頭が良くないと成れないかと言うと、覚えることが膨大だからです。
世の中にはいろんな病気があります。同じような症状でも原因は複数あるので、それらを頭に入れておかなければいけません。
今はGoogleで調べられるかもしれませんが、いちいち調べているわけにはいきません。診察の短い時間でどの病気でどういう、治療法を選択するのか決めないといけません。
ここで名医か名医じゃないかに分かれたりします。実際に珍しい病気にかかると別の病気と誤解されて、間違った治療方法をされてなかなか回復できないことになったりします。
医者は頭がいい。でも頭がいいからと言って何でもできるわけではありません。習っていないことは医者でもわかりません。
病気の場合は治療方法がだいたい確立されています。
どんな病気か突き止めたら、どういう治療方法があってどの治療方法を選択するか?薬をどれくらい出すか?などを決めて治療をしていきます。
緘黙を治す治療方法ってどこかで習うんでしょうか?
これをすれば治るっていう治療方法が確立されているのでしょうか?明確な治療方法がなければ、医者には治せないと思うんです。
大元を突き詰めて考えると、医者になるにはどうしたらいいかと言うと大学の医学部を卒業するか、医大を卒業してそのあと、医師国家試験に合格することです。
その後、研修医としてさらに勉強をするわけですが、この中のどこかで緘黙の治療方法を習うのでしょうか?
特に緘黙に関することを習っていない場合は、不安を解消する薬を出すとかあとはカウンセリングで話を聞くくらいになります。
それで治るかどうかは、正直微妙ですね。
「お医者さんにはもっと勉強をして欲しい」と言う人もいますが、そもそも治療方法が確立されていないのでは、勉強のしようがないと思います。
そもそも緘黙を治すって医者の領域なのか?
たとえば何かの病気になったから、病院に行った。
レントゲンを撮ったり、点滴をしたり、薬をもらう。
こんなこと医者でなければできないですよね。
どんな時にレントゲンをとればいいかなんてわからないし、レントゲンを見ても何が悪いのかわかりません。
点滴や薬が手に入って自分が勝手に使えるにしても、薬の量を間違えたりしたら怖いですよね。
医者でなければできないことはわかると思います。
緘黙を治す場合はどうでしょうか?
本に書いてあることを見てみましょう。
- 話すことを強要しない
- はい・いいえで答えられる質問をする
- 先生と交換日記
- スモールステップ
これって医者じゃなければできないことですか?医者でなくてもできそうですよね?
それとも本に書いていないよな、緘黙の治療方法を知っているお医者さんがいるんでしょうか?だったらいいと思いますが…
病院に行くべきか?行かないべきか?
それにもともと医者に見せる(専門家にみてもらう)というのは、外国の話でそれを日本に持ち込んだものです。
そもそも専門家というのは誰を指す言葉なんでしょうか?精神科のお医者さんはすべて専門家と言っていいんでしょうか?
それとも精神科のお医者さんのなかでも、緘黙に詳しい人のことを指すんでしょうか?
日本に緘黙に詳しい専門家というのはいるのでしょうか?もし日本に緘黙の専門家がいないのなら、存在しない専門家を一生懸命探すことになります。
自分の子供が緘黙だった場合親はどうしたらいいのでしょうか?
日本に緘黙の専門家いるけど数が非常に少ないとか人によっては病院が効果があるという場合も、ないとはいいきれないので一概に病院は効果がないと断言はできません。
緘黙に効果のある病院をどうやって探すか?
問題は緘黙の専門家をどうやって探すかだと思います。
タウンページを開いて近所の病院を順に回ってみますか?
大変ですよね。
金銭的と言うより肉体的 精神的に疲労してしまいます。
それでは片っ端から病院に電話して緘黙に詳しいか?どうか?聞いてみますか?
実際に回るよりはいいかもしれませんが、これも結構大変ですよね。
だいたい電話をとるのって看護婦さんで自分の病院の医者が緘黙に詳しいか?とか治療をして治した経験があるかどうかなんてわからないと思います。
効率よく緘黙に詳しいお医者さんを探すなら、まずは病院に行く前に緘黙の親が入っているグループなどに参加して他の人の意見を聞いてみましょう。
病院に行って良くなった人がいたらその人に直接聞いてみましょう。
- 病院に行って緘黙は改善したのか?
- どういう治療を受けているのか?
- 自分も通える距離なのか?
- 通えない距離ならどうやって緘黙に詳しいお医者さんを見つけたのか?
- 料金はいくらなのか?
などいろいろ下調べをしてから、行ってみるのがいいと思います。
リアルに会って聞くのが一番ですが、無理な場合は掲示板やメールで聞いてみるのもいいでしょう。
とにかく病院に行けば何とかしてくれると思って、期待して近くの病院に行っても多分空振りに終わるでしょう。
病院に行くデメリットはあるの?
親としては学校でも普通に話せるようになってほしい。だから治療できるなら病院に通わせたいと思うのは当然ですよね。
ただし病院に行くデメリットもあります。
- 病気だと思うことで悪影響を及ぼす
- 病院に行く時間
- 病院で嫌な思いをすることもある
病気だと思うことで悪影響を及ぼす・・・自分は病気だと思うことで精神的に悪影響を及ぼすこともないとは言い切れません。
病院に行く時間・・・確実に言えるのは病院に行くことによって、その子の時間を削ることになります。
病院で嫌な思いをすることもある・・・実際に病院に行った人の体験談で、病院で嫌な思いをした人もいます。
病院に行くデメリットもあることを理解しましょう。
まとめ
緘黙は病院に行けば治るというものではありません。行くことによって改善する可能性もありますが、効果のない人も多いです。
他の人の意見を参考にして病院に行くかどうかは、病院に行くことのプラス面とマイナス面の両方を考えて決めましょう。