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こんな意見を聞いたことありませんか?
「緘黙の子は不登校にならない」
「緘黙の子は学校に行くのを嫌がらない。だから学校が辛いわけではない」
これって本当なのでしょうか?
緘黙の人に学校が楽しかったか?辛かったか?
Twitterでアンケートを募集したところ234人の方が回答してくれました。回答してくれた方ありがとうございます。
Contents
アンケートの結果とその分析
アンケートの結果がこれです。
緘黙・元緘黙の人に質問です。学生時代に学校は楽しかったですか?
— 緘黙・俊太 (@kanmokusyunta) September 29, 2021
緘黙以外の子と比較
楽しかった人が0.9%で辛かったが50%を超えています。これは緘黙以外の子の場合は楽しいと答えた割合が80%なので全然違いますね。(ネットで検索したらでてきました。今、楽しいかどうかなので多少意味合いが違いますが…)緘黙以外の子が80%楽しいと感じているのはホントかどうか個人的には疑問ですが・・・それでも1%以下と言うことはないと思います。
やはり緘黙だと楽しい事よりも辛いことの方が多いようです。
緘黙でも学校が楽しいこともある
ただし楽しい時もあればつらい時もあったも42.3%あります。この数字を見ると緘黙でも学校が楽しいと思えることもあるということがわかります。
ただこの「楽しい時もあればつらい時もあった」をどうとらえるかにもよって考え方は変わってきます。
たとえば小学校の1年だけ辛くて、あとはずっと楽しいのか?逆に小学校の1年のときだけ楽しくてあとはずっと辛いのか?その辺はアンケートの結果だけを見てもわからないですね。
ただ「楽しい時もあればつらい時もあった」が42%を超えているということで、やりようによっては緘黙でも学校で楽しく過ごせる可能性があると考えることもできます。
緘黙の保護者のよくある誤解
家の緘黙っ子は学校に嫌がらずに行く。だから学校が楽しいと思っている
行くのを嫌がらないのは行くのを嫌がっていないのであって、必ずしも学校が楽しいとか辛くないとは限りません。行くのを嫌がらないのは事実で、学校が楽しいとか辛くないと考えるのは親の解釈です。
事実と解釈を間違えてはいけません。
学校が辛いけど無理やり我慢して学校に行っている場合もあります。
そもそも緘黙の子に限らず学校と言うのは行っても行かなくてもどっちでもいいものなんでしょうか?もし「学校に行きたくない」と言ったら「じゃあ行かなくていいよ」っと気楽に答えてくれますか?
学校と言うのは必ず行かなければいけないという考え方が一般的です。行くのを嫌がると親子の関係が悪くなります。行くのを嫌がっても行かなければいけないなら、親子関係を悪くするだけで終わります。
学校と言うのは学年によって違いますが、だいたい朝8時から15時くらいで終わります。だったらその時間我慢すればいいと考える子のほうが多かったりします。
学校に行くのを嫌がらないから嫌ではないではなく、正しく現状を把握しましょう。
こちらの記事も参考にしてください。
学校に行く意味
苦登校
不登校という言葉はみんな知っていると思います。でも苦登校と言う言葉は知っていますか?苦登校と言うのは苦しみながら学校に行くことです。たとえばひどいいじめにあっているのに学校に行っている子は苦登校になります。
不登校で学校に行けない子は問題で、学校に行っているから問題ないと考える人もいますが、実は不登校よりも苦登校のほうが問題だったりします。最悪自殺してしまったり、自殺まで行かなくてもあとあと苦しみ続けることになることもあります。
親が何が何でも学校に行けと言うと考え方だとこの苦登校になることがあります。
何のために学校に行くのか?
学校には何のために行くのかわかりますか?ここが大人でもわかっていない人がいます。
「学校に行かせると良い。何がいいのかわからないけどとにかく良い。」
そんな考え方は間違っています。
まずは何のために学校に行くのか理解しましょう。
学校に行く理由は下記になります。
- 勉強をする
- スポーツをする
- 人との人間関係を学ぶ
- 世間体
- 学校を卒業したとの進路
例えば学校に行っても緘黙が原因で何もできない。勉強も運動もできない。他の子からはいじめられるだけ。
そんな状態で学校に行っても、それはただ学校に行っているだけで意味がありません。だったらよくできた人形でも作って教室に置いてもたいして違いがありません。
イジメられないだけそのほうがましになります。
逆に言うと勉強やスポーツが学校に行かなくてもできるなら、無理に学校に行かなくてもあとは世間体と学校を卒業した後の進路の問題になります。人間関係はどのみち築けていないなら同じことです。
学校を攻略していこう
学校が辛い理由
緘黙の子が学校が辛い理由をいろいろ考えてみました。
主な理由は下記になります。
- イジメられる
- 友達ができない
- 緘黙で話せないから人間関係がうまくいかない
- 緘黙のことで教師に怒られる
- 緘黙だからできないことがあって辛い
- 緘黙とは無関係なことで辛い
理想と現実
理想を言えば緘黙が治って楽しく学校に行く。これが一番の理想です。ただ明日までに緘黙を治す方法があるか?と聞かれたらそれは無理です。じゃあ1年後に確実に治せるかと聞かれたら、絶対に無理とは言いませんが確実に治すのは難しいでしょう。
学校に行かないという選択肢もありますができれば、緘黙の状態でも楽しく学校で過ごせるようにできるのが理想です。
そのためには何をしたらいいかと言うと、学校で辛い理由を一つずつ潰していきましょう。いじめだったらどうすればいじめられないようになるのか考えてみましょう。教師の対応が悪いなら理解を求めることも必要です。
ただし下手に行動することで余計に事態が悪化することもあります。そこは注意が必要です。
学校に行かせた方がいいか?
学校が辛いなら無理に行かせる必要はない。と言いたいところですが、昔に比べて不登校が認められているとはいっても学校に行かないことで実際問題いろいろ不具合があります。それにその人の環境にもよるでしょう。
出来ることなら緘黙が治るのが理想です。でもすぐに何とかできる問題ではないので、まずは緘黙の状態でも楽しく学校に通えるようになるのが理想です。
ただしそれも現実問題として難しい場合もでてきます。
その場合はどうしたらいいか?どの程度辛いのか?学校に行かないデメリットを比較して決めましょう。
あるいは完全に不登校にならない程度に、学校を適度に休むという方法もあります。
不登校になったらどうしたらいい?
不登校になって一番の問題は勉強じゃないでしょうか?今はYouTubeでも勉強できるし家で勉強するには良い環境になりました。ただし学校に行かずに勉強するってなかなかモチベーションを維持するのが難しかったりします。
実際に自分が子供の頃、ずっと家にいて怠けずに勉強できるかと聞かれたら難しいかなって思いますね。
ただ勉強しろと言われても人はなかなか努力ができません。そこでモチベーションを上げる方法を考えましょう。
「学校に行かなくてもいいけど、その代わりテストである一定の点数を取りなさい。」
こういうのもありかなって個人的には思います。
金銭的に余裕があるなら家庭教師を雇うなど学力が落ちないように工夫しましょう。
まとめ
今回のまとめ
- 緘黙の子は学校が辛い子が多い
- でも緘黙でも辛くない時もある
- 自分の子はどうなのか正しく把握する必要がある
- 不登校より苦登校のほうが問題
- 学校に行って楽しく過ごせるのが理想
- 不登校になっても勉強が遅れないように工夫をする必要がある
緘黙の子が学校で楽しく過ごすのは、なかなか難しい問題だなって思いますね。