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緘黙当事者からよく聞く意見として教師への不満があります。
「教師が何もしてくれなかった」「教師にひどい対応を取られた」
何もしてくれないのはまあいいと思うんですが、教師にひどい対応を取らることは避けなければいけません。
実際の僕も教師にひどい対応を取られたことがあります。
もし親が適切な対応をしていれば十分避けられたと思います。
教師にひどい対応を取られないために親がするべき行動についてお伝えします。
Contents
教師が及ぼす悪影響
何もしないならまあいいのですが、わざわざ悪影響を及ぼすことをする教師っていたりします。
例えばもっと他の子と話すようにしなさいとか、常識の範囲内ならまだいいのですが必要以上に責めてくる教師っていたりします。
具体的に言うと下記のようなことです。
- 話さないことをすごく怒る
- 何度もしつこく注意する
- 発声練習をさせる
- 話すまでたたせておく
- 声が小さいと何度もやり直させる
こういうことをされると緘黙はさらに悪化してしまいます。どうしたら教師からの攻撃を防げるでしょうか?
教師の気持ちを考えよう
まずはわざわざ悪影響を及ぼすことをする教師の気持ちを考えてみましょう。
緘黙のことを知らなくても、ほとんどの教師がわざわざ悪影響を及ぼすことをしたりはしません。それなのになぜわざわざ悪影響を及ぼすことをする教師がいるのでしょうか?
そういうことをする教師の気持ちは下記のどれかだと思います。
- 知識不足
- 善意?(偏った正義感)
- 悪意
- 上記の複合
知識不足・・・緘黙のことをと知らないから間違った対応を取るということもないわけではありません。
善意?(偏った正義感)・・・話せないのは本人や周りにとって不利益をもたらします。そのためそれを正すために無理やり話させるという手段を取る人もいます。ただ責めても話せるようにならない。そのことをわかったうえで責めてくる人ってやはり正義感が偏っているんだと思います。
あとは話さないのは悪いことだ。だから罰を与えないといけない。悪い奴を痛めつけるのが教師の仕事と思っている人もいます。本人はいい事をしていると本気で思っている場合もあります。
悪意・・・子供をいじめて面白がる教師って実際にいます。これは残念ですが仕方のないことです。教師と言うのは職業であって正義の味方ではありません。ゆがんだ性格の人間もいます。ただし子どもをいじめるのはごく一部で、ほとんどの教師が可もなく不可のない普通の教師です。
上記の複合・・・知識不足や偏った正義感と悪意の入り混じった感情で行動する人もいます。
どうすれば防げるのか?
教師からの攻撃をどうすれば防げるのか?それは最初に親が「こういうことをしないでください」と事前に頼んでおくことです。
それをすれば8割か9割くらいは防ぐことが可能だと思います。
ただし知識ではなく人間性の問題であることが多いので、頼んでもその人が本に書いてあるような理想的な対応をしてくれるということはまずないです。
ただしあからさまにいじめて楽しんだり、返事の練習を何度もやらせたりとかは防げるはずです。
あとは子供にもし教師に何か言われたら、必ず親に報告するように決めておきましょう。
防げない場合はあるのか?
こんな意見もあります。「そういう教師は何を頼んでも変わらない」
中には頼んでも変わらない教師もいます。
ただ露骨にいじめられるようなことは、頼めば防げることの方が多いと思っています。
教師の気持ちになって考えてください。
事前に「こういうことはしないでください」とくぎを刺されたらなかなかやりづらい物なんです。
はっきり言ってほとんどの教師が親と対立したり、苦情を言われたりするのは面倒だと思っています。
わざわざ悪影響を及ぼすことをしないくらいなら受け入れる人のほうが多いはずです。
それでもイジメる教師にはどうしたらいいか?
まず親が頼んだ時の反応を見ましょう。大きく分けて3つに分かれます。
- わかりました
- 曖昧な返事
- 自分の意見を押し通す
わかりました・・・その場は受け入れておいて、話さないことをしつこく怒ったり返事の練習をさせたりする教師ってなかなかいないと思います。
曖昧な返事・・・あいまいな返事をした場合は要注意です。
自分の意見を押し通す・・・「挨拶ができないのはおかしい」「声が小さいのは問題がある」こういうことを言う教師は偏った正義感で行動している可能性が高いです。そう自分の意見を押し通す教師だったら、校長に相談するとか最悪不登校という選択肢もあります。
子供を攻撃する教師の実例
イラストでわかる子どもの場面緘黙症サポートガイドの28ページにこういう教師が出てきます。
教師に叱責されて不登校になったという話です。
最終的には校長を含めた三者面談をして配慮してもらって登校できるようになったそうですが、やられたことは消えてなくなりません。
間違いなく人生においてマイナスになっているでしょう。
じゃあどうしたら良かったか?考えてみました。
簡単に経緯を書きます。(詳しいことは本を買ってください)
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幼稚園の頃から場面緘黙で話せない。
1年生の先生は適切に対応してくれたので、小さい声で発表ができるようになった。
2年生になった時に1年の先生に申し送りをしていたので安心をしていた。
6月下旬から頭痛を訴えることがある。
夏休み中に担任にもう一度説明をしたら「できないこと・難しいことから逃げる子になってはいけないからもう少し頑張らせてみる」
という返事があってもう少し様子を見ることにした。
担任は40代の女の教師で経験豊富で自信にあふれた人間だった。
2学期になると頭痛を訴えることがますます増えた。
大きい声が出るまで何度も返事をされていた。
保護者が担任に辞めてもらうように要望した。
学年主任とも相談したが担任は変わらなかった。
その後、校長や医者を交えて話し合いをしてようやく担任の叱責が収まった。
親としていくつもミスがありますね。(親を批判をしているわけではありません。ただ避けようと思えば避けれる話だったのは事実です。ただ全く何もしない親よりはずっとましですけどね。)
まず申し送りをしたから安心した。
ここでまずは担任の教師と話し合うべきでした。
人の行動は知識だけでは決まりません。申し送りよりも自分の価値観を優先する人間もいます。
話し合って返事の練習をさせないなど叱責をしないことを了解しているか確認するべきでした。
ここが一つ目のミスです。
そしてそのあと子供が学校に行くのを嫌がるようになってから相談したら「できないこと・難しいことから逃げる子になってはいけないからもう少し頑張らせてみる」と言われた。
担任は40代の女の教師で経験豊富で自信にあふれた人間だった。
子供が不登校になりかかっているのに自分の意見を押し通そうとする。
はっきり言ってかなりやばい奴ですね。
経験豊富で自信にあふれている人間って言うと聞こえがいいけど、自分が絶対に正しいと思い込んでいるんでしょう。
相手が子供だから間違いを指摘する人がいなかったんだと思います。
これはもう人間ではなくまんが日本昔話に出てくる山姥のようなものだと思ってください。
少し様子を見るという選択をしたのが2つ目のミスです。
これで少し様子を見るって意味がわかりません。
この時点では様子見ではなくさらに突っ込んで聞くべきでした。
「具体的に何をする気ですか?」と聞いて「大きな声が出るまで何度もやり直しさせます」
そう答えたら辞めてもらうようにとことんまで話し合うべきです。
どうしても辞めないというならこの時点で校長に相談をするべきでした。
さらに子供とも話し合って何かされたらすぐに報告をするように決めておく。
そして返事のやり直しをさせられそうになったらどうすればいいか決めておく。
あるいは教師の考え方が変わるまでは、学校に行かないという選択もありだと思います。
まとめ
学校の先生が何もしてくれない。何もしないのはましな対応だと思ってください。
問題なのはわざわざ悪影響を及ぼすことをする教師です。
そういう教師から子供を守るのは下記の2つです。
- 事前に教師にしてはいけないことをしないことを頼む
- 子供に教師に何かされたら必ず報告するように決めておく
教師からひどい対応を取られないようにするために、親が必ず対応しましょう。あまりひどい対応を取るようでしたら最悪不登校という選択肢もあります