当サイトのリンクには広告が含まれています。
緘黙の子を持つ親が知りたいことは、子供の緘黙を治すことだと思います。子供の緘黙を治すのにはどうしたらいいか?そこで緘黙の本を読むと思います。緘黙の本には学校の先生がこうすると良い。ああすると良い。という内容がたくさん書かれています。
じゃあ本に書かれている内容をすべて実践してもらうと良いのでしょうか?
実際に本に書かれている内容をすべて実践してもらっている人ってどれくらいいますか?
緘黙の本は学校の先生が、緘黙の子を助けたくて助けたくてたまらないということが前提で書かれています。
でも実際は学校の先生は、緘黙の子を個人的に助けたと思っているわけではありません。あくまでも仕事として学校の先生をやっているわけです。
じゃあどこまで頼んでいいのか?なかなか難しいところですよね。そこで何を要求するべきなのか?何を要求してはいけないのか?考えてみました。
Contents
学校の先生に頼むとき考えること
学校の先生に何か頼むときには以下のことを考えましょう。
- 仕事の範囲はどこまでなのか?
- 教師としてやっていい事やってはいけないこと
- 教師の負担
- 教師の力量
- どの程度の効果があるのか?
仕事の範囲はどこまでなのか?・・・学校の先生は仕事として学校の先生をしています。頼む内容は学校の先生の仕事の範囲内なのでしょうか?そこを考えてみましょう。
学校の先生は仕事として学校の先生をしています。こうすると良いと言われても、仕事の範囲を超えたことはやるのもやらないのも自由です。
明らかに教師の仕事の範囲もあれば、明らかに教師の仕事の範囲外のこともあります。それに教師の仕事の範囲なのかあいまいな部分もあったりします。
教師としてやっていい事やってはいけないこと・・・あくまでも学校の先生は仕事としてやっています。学校には学校のルールがあります。仕事の範囲から外れていてもやってもいい事はあります。
ただしこれは教師としてやってはけない領域ってあったりします。やってはいけないことをするとあとあと問題になります。
教師の負担・・・誰だって自分の負担になることはしたいとは思いません。それはどれくらい教師の負担になるのか考えてみましょう。
教師の力量・・・学校の先生はそれぞれ得意な事や不得意な事があります。すべての教師が同じ能力なわけではありません。力量のない教師に無理なことを要求すると逆効果になることもあります。
どの程度の効果があるのか?・・・それを実践したらどの程度の効果があるのか考えてみましょう。
要求する内容は大きく分けて3つ
学校の先生に要求する内容は大きく3つに分けられます。
- 余計なことをしない
- 配慮する
- 緘黙を治す
具体的には下記のことになります。
余計なことをしない・・・わざわざ悪化させるようなことをする教師もいます。具体的には話さないからと言って怒る。発声練習をさせる。大きな声が出るまでなんども返事をさせる。こういうことをされると悪化します。
配慮する・・・配慮することによって学校が過ごしやすくなります。具体的には成績を別の方法でつける。席の場所を考える。指差しやカードを用いる。筆談をする。クラス全員同じやり方をする。
緘黙を治す・・・実践することで緘黙が改善が期待できます。具体的には交換日記をする。放課後二人っきりで話す。家に来て遊ぶ。などがあります。
基本的には余計なことをしないことを頼みましょう。
配慮に関してはその配慮がないと緘黙の子がすごく困るのか?あと教師の負担が多くないかどうか考えましょう。
緘黙を治すことに関しては、熱心な先生で力量がある場合のみ頼むようにしましょう。
何を要求するのか?
絶対に要求しなければいけないことから要求してはいけないことまでそれぞれを考えてみました。
絶対に要求するべきこと
絶対に要求するべきことは以下の2つです。これは絶対に要求しましょう。
- 余計なことをしない
- イジメの対応
余計なことをしない・・・話す練習をさせる。話さないからと言って怒る。発声練習をさせる。大きな声が出るまでなんども返事をさせる。
これは必ず要求しましょう。何もしないとこういうことをされる危険性があります。
イジメの対応・・・いじめられた時には基本的にこれは要求したほうがいいですね。
出来るだけ要求すること
ないと困る配慮は要求したほうがいいです。
音読ができない場合は飛ばしてください。返事は手を上げるだけでOKにしてください。など具体的に何が困るか考えておきましょう。
要求してもいい事
あったらいい配慮でも教師の仕事の範囲内で、教師の負担にならないなら要求してもいいと思います。
要求するかどうか微妙な事
緘黙を治すことに関しては教師の力量ややる気で考えるようにしましょう。あと頼む場合でも負担ができるだけないようにしましょう。
緘黙の本を読んでもらうなどもちょっと微妙な範囲に入ると思います。本を渡してもいいと思いますが基本プリントにしてそれを読めばわかるようにしましょう。
あとはクラス替えのときの担任の先生の指名なども微妙ですね。クラスメイトの指名も同じです。過去にいじめがあったなどの場合は一緒のクラスにしないでくださいなどは要求してもいいと思います。
成績についての配慮も他の子にとって不公平にならない範囲なら微妙かなって思いますね。
席の場所を指定するなども微妙かなって思いますね。どうしてもその席でないと困るということもないですし、その席にしたら劇的な効果があるわけではありません。
それに席をどうするかはそれぞれの教師の方針があったりします。絶対ダメとは言わないけど、やはり微妙ですね。
要求してはいけないこと
あったらいい程度の効果で、教師の負担が大きい配慮も要求しないようにしましょう。
教師としてやっていいかどうか微妙な事も同じです。家に来て遊んでくれなどは教師としてやっていい事なのか微妙だったりします。
それに教師の力量の問題や負担の問題があります。
他の方法で成績をつけるなども、他の子との兼ね合いもあるので現実には難しいと思います。
教師の力量がないのに微妙な匙加減が要求されることも要求しないほうがいいでしょう。話す練習に協力するなども、ちょっと間違えると発声練習をさせるのと大差がありません。
緘黙の本に書かれている交換日記をするなども、教師の負担が大きく力量に左右されるのでこちらから要求するのはやめたほうがいいでしょう。
あとはクラス全員同じやり方をするなど、他の子を巻き込むことは要求しないほうがいいでしょう。
まとめ
緘黙の本にはこうすると良い。ああすると良い。ということが多く書いてあります。
実際には学校の先生には学校の先生の都合があります。
学校の先生に絶対に頼むべきことと、頼んでもいいこと。頼むかどうか微妙な事。頼んではいけないことを考えてから頼みましょう。
本に書いてあるからと言ってあれもこれも要求すると、学校の先生の負担が大きくなります。無理な要求をすると先生との関係が崩れて子供が学校に行きづらくなる可能性もあります。
何が要求するときは学校の先生の立場に立って要求するようにしましょう。